眼瞼下垂について、3回手術を経験した私が解説します。

どうもこんにちは!さちゃーです。

この記事を見ているということは、眼瞼下垂手術について興味を抱いている、または手術を検討しているのでしょうか?

タイトルにある通り、わたくし眼瞼下垂を3回経験しています

そして毎回手術を受けるためにたくさんカウンセリングやリサーチをしました…!

眼瞼下垂とは何か?難しい術式や費用についても体験とぶっちゃけを交えつつ、わかりやすく解説します!

眼瞼下垂とは?

眼瞼下垂とは、上のまぶたが下がり瞳がおおわれ、視界が狭くなる状態のことです。

これはまぶたにかかる皮膚や厚い脂肪が原因である為に目が開かず小さく見える状態とは異なります。

まぶたを主に持ち上げる筋肉(上眼瞼挙筋)自体に原因があるということです。

まぶたを持ち上げる仕組みをわかりやすく説明!

  1. 眼瞼挙筋が収縮
  2. それによって挙筋腱膜が引き上げられる
  3. 瞼板が持ち上げられる

通常、1〜3の流れを経てまぶたが持ち上げられています。

だけど眼瞼下垂は……

挙筋腱膜が緩んだり、伸びたり、瞼板から外れることが原因で眼瞼挙筋の収縮が十分に伝わらずまぶたが開きにくくなっています。

眼瞼下垂には先天性と後天性がある!

先天性はまぶたを上げる筋肉(眼瞼挙筋)の力が弱いことが原因と考えられていて、生まれつきまぶたが下がっている状態のことをいいます先天性のうち約80%が片側性です。

後天性もともとは普通にまぶたが開いていた人が少しずつまたは急にまぶたが下がってきた状態です。

原因の一つは加齢で、老人性眼瞼下垂ともいいます。まぶたを上げる筋肉(眼瞼挙筋)が弱くなってしまうことで眼瞼下垂が発生します。

もう一つの原因として事故などの外傷が挙げられます。上まぶたを上げる筋肉(眼瞼挙筋)に関わる神経に何らかの障害が残ってしまうことで眼瞼下垂になってしまうことがあります。

眼瞼下垂にも程度がある。

  • 軽度…上瞼が瞳孔より上位置にある。
  • 中程度…上瞼が瞳孔にかかっているが、瞳孔の中心から上位置にはある。
  • 重度…上瞼が瞳孔にかかっているうえに、瞳孔の中心から下位置にある。

筆者はというと…

右目を開く筋肉が生まれながらに弱く、先天性の中程度と診断されました。

写真を撮る時は左斜めを向いたり、目を細めて笑うことで目の左右差を隠そうとしたり、めちゃめちゃ気にしてました。

左眼ぱっちり、右目死んだ魚のような光のない目でした(笑)

眉毛をあげたり、頬を持ち上げてもうんともすんとも言わない憎きまぶたに日々悩まされておりました。

下手な図解とともに眼瞼下垂の手術法を解説。

まず、眼瞼下垂手術には大きく分けて埋没と切開の2種類の手術法があります。

埋没

糸でまぶたの裏側の筋肉を縫い縮める、切らない眼瞼下垂の手術。

切らないことで費用が比較的切開に比べ安いこと、まぶたの負担が少ないことが挙げられます。しかし、糸が緩み逆戻りするケースもあるので症状が重い眼瞼下垂には効果は期待できません。

切開

切開の眼瞼下垂手術はその名の通りまぶたを切ります。

症状の根本的な改善にも繋がりやすいので、中程度〜重度の眼瞼下垂の患者には主に切開が勧められることが多いです。

切開とひとくくりに言ってもさまざまな術式があるので、代表的なものをご紹介します!

まぶたを持ち上げる筋肉が少しでも機能している場合

挙筋短縮法 

①腱膜とミューラー筋を剥離。挙筋腱膜の一部を切り取り、腱膜の長さを短くする。

②両方を一緒に瞼板に固定します。

挙筋前転法 

①術前の目

②瞼板から挙筋腱膜を剥離して、ミューラー筋はそのまま。

②腱膜のみ前転(緩んでしまったり外れてしまった腱膜を元の位置に戻すこと)させ、瞼板に固定します。

うーん…

なんか簡単に説明すると言いつつできていないような…(苦笑)

本当はもっと複雑な違いはあるのでしょうが、ちょー簡単に言ってしまえば、

①ミューラー筋も一緒に剥離するか、しないか。

②挙筋短縮法は腱膜の長さを短くするために切り取るが、挙筋前転法は腱膜は切り取らず、挙筋腱膜を元の位置に縫い付ける方法。

まぶたの機能を回復させる術式として挙筋短縮法が以前は主流でしたが、ミューラー筋を傷つけてしまう恐れがあるといったデメリットもありました。

その後、ミューラー筋を傷付けずまぶたの開閉機能の回復が認められる画期的な術式として挙筋前転法が生まれました。挙筋短縮法は現在でも行われていますし効果も得られますが、どちらかというと今では挙筋前転法がポピュラーとなっています。

ただ挙筋前転法は大変難しい手術で、執刀医の腕が重要になってきます!

まぶたを持ち上げる筋肉が全く機能していない場合

前頭筋吊り上げ術

おでこの筋肉(前頭筋)と瞼板を連結させる方法。

眼瞼挙筋が全く機能しないので、おでこの筋肉を借りて目を開かせるといったところでしょうか。

代表的なもののみ紹介しましたので、他にもいくつか術式はあります。

また、挙筋前転法と一口に言ってもクリニックや病院によって名称が少し違っていたりもします。

クリニックや病院によってやっている術式が違っていることも多々。先生の術式による得意不得意もあると思います。

また、まぶたの状態は同じ眼瞼下垂でも皆全く同じ状態というわけではないので、自分のまぶたの状態を知り、自分に合った術式で手術を受けましょう。

そこで重要になってくるのがカウンセリングです!!

カウンセリングの重要さ、何を聞くべきかについては長くなるので別記事にて紹介します。

正直な話…………

あくまでも私の経験上にはなりますが、埋没はおすすめしません。

筆者は埋没1回、切開2回やりました。

最初は埋没式眼瞼下垂手術を右目だけやりました。

…が、すぐに効果はなくなりました。

また死んだ魚の目に逆戻り。

その後の切開は2回やりましたが、両方とも挙筋前転法です。

費用について

費用は片目か両目か、保険適用か自由診療かによって全く変わってきます。

特に自由診療ですと、自由に価格が設定できるのでクリニックによって全く違います。

保険適用

保険適用なので大きく金額が変わることはありませんが、まったく同じというわけではなくクリニックや病院によって少々金額は変わります。

おおよそ片目2〜3万  両目4〜5万ほどです。

自由診療

埋没か切開かによって金額が変わりますが、埋没のほうが比較的安価といえます。

安いところで10〜20万円台。

高いところだと80万円台もあります。

「保険が適用される」とは?

先にも挙げたとおり、眼瞼下垂手術は保険適用になる場合があります。

保険適用の対象になるかはクリニック・病院のドクターの診断によって判断されます

私自身一つのクリニックでは保険適用可能と言われましたがもう一つのクリニックでは保険適用外と言われました。

保険適用なので費用はめちゃ安いです。

しかし、保険適用になるということはあくまでも「機能を回復する」という治療です。なので細かい希望やデザインには沿ってくれないことも多々。

一方自由診療だと、費用は跳ね上がる分機能回復とともに審美性を大切にしてくれます。 

細かい希望にも沿ってくれる傾向があります。

筆者の場合…

埋没(片側のみ自由診療)5万

切開1回目(片側のみ保険適応)2万5千円

切開2回目70万円(?!)

です。

確かに3回目の手術ではとんでもなく金額が高かったのですが、細かくデザイン等を確認してくれました。

だからといって一概に高いところがいい!!とは言えないです。20万円台のところでも丁寧で理にかなったカウンセリングをしてくれるドクターもいれば、80万円でも患者をあしらうように適当なカウンセリングをするドクターもいます。

まとめ

眼瞼下垂手術は大切な目の部分にアプローチする手術です。

この記事で眼瞼下垂を理解するきっかけになってくれたら嬉しいです。そして手術を迷っている方は眼瞼下垂について理解を深めてから、手術に臨みましょう!

私の観点からおすすめするものなどを話しましたが、まぶたの状態はひとりひとり違うので参考程度にしていただけたらと思います。